読む人を選びます
著者の嗜好から外れている車(軽自動車、ミニバン)は解説が適当なのであまり参考にならないと思います。車好きな方のためのエッセイ集といった感じです。巻頭の特集は面白いと思いますが、各車の解説は主観が強すぎて万人向きな内容では無いと思います。内装はともかく、外観で断じられるのは好きな人にとっては大きなお世話ですし、日常の足としてコストパフォーマンスを第一に選ぶ人もいるでしょう(氏は割安でも所有する喜びがないと必ず嫌になると言いますが)。 もっとも、こういう本を買う車好きには共感する人も多いかもしれません。 あと、マツダ車が好きな人は見ない方が・・・
所詮評論家ですね
巷では辛口評論とか言われていますけど、相変わらずの内容で読んでいて面白いです。評論家って楽な仕事ですね?、と思わせる内容で非常に楽しい。重箱の隅をつつくような批評の嵐です。 ラリー仕様の車に対して、燃費がどうとかと評価する時点でアウトだと思いました。 どうも氏は富士重工があまり好きじゃないみたいですね。 現実を直視した評論をして欲しいです。 この本を買うぐらいなら、『間違えっぱなしのクルマ選び』をお薦めします。あっちの方が車の善し悪しをわかって書いている。 テリー伊藤は好きじゃないけど、頭でっかちじゃない批評していたから、あっちの本の方が好感持てましたね。 どんな車を買うにしろ、何かしらのコンセプトを持って選んでいると思います。 その個人の持つコンセプトや思想を踏みにじる内容の本と感想を持ったので、星は1つです。 評論家らしく、自分フィーリングで言いたい事だけ書いた本です。
クルマ選びのバイブル
クルマ選びの参考となるような書籍は多く出ているが、この本だけで充分だと思う。 日本で買うことのできる一般的な乗用車の性能や、乗り心地などのバイヤー向けの情報のみならず、デザインの評価や、クルマの社会性の問題など、クルマと、クルマを取り巻く社会を鋭く評価している。 特に、毎回巻頭に綴られている「クルマ界はどうなる?」では、環境問題や高速道路問題、渋滞や違法駐車、運転マナー、世間を騒がせた三菱のリコール隠し事件など、クルマ社会をとりまく問題が、改訂されるたびに新しい視点で考察されており、自分の車だけではなく、クルマそのものに興味を持っている者にとっては、深く考えさせられるものがある。そういった点で、本書は単なる飛ばし屋や一部の自動車マニアに向けたものではなく、社会性と良識を持った人に向けて広くメッセージを伝えようとして書かれていることがよくわかる。 あまりクルマに興味がない人であっても、車を買い換えようとするときには何か参考になる情報が欲しくなる。買い替えの場合には、ぜひ本書を参考にされるのが良いと思う。クルマ選びの参考になるだけでなく、本書を読んだ人が増えることによって、少しづつでも日本のクルマ社会がよりよいものになっていくような気がする。 クルマ好きと、クルマを買おうと思っている全ての人にオススメしたい。
巨匠 自動車評論家!
ご存知、自動車評論家としては大家の徳大寺さん。賛否両論あるようですが、その理由も良くわかります。この方のテイストというか感性・感覚による評論・見方が、人によっては理解できない方もいるかもしれません。但し、この成熟・心の時代に、クルマを単なる道具・機械として見るのは文化が未熟である証拠で、徳大寺さんはしばらくブームであったワゴン車などによる家族性だけの豊かさ以外にも、クルマの愉しみ方があることを訴えています。クルマにも歴史・文化性があり、それを理解して所有している人とそうでない人。衣装もスーツなどにもクラシックスタイルからの歴史とその嗜む文化性など、それを知っているのと知らないのでは、心の豊かさが違ってきます。そんなことをクルマを通して訴えているこの本は、単なる自動車評論本としてだけではなく、この時代に生きる愉しみ方を提案してくれていると思います。お薦めです!
全ページカラー化!読んでて楽しい。
今作からついに全ページカラー化になり、それでも値段据え置きというのは嬉しい。辛口批評も相変わらず。いい車を買った人にとって、「なんでお前にそんなことを言われなきゃいかんのだ」と腹を立てる人も多いのでは。安い車で我慢している自分にとっては、値段の高い車の批評を見るたびに、あぁ、買わなくてよかったなぁ(いや、買うお金もないんだけど)と安心します(笑) 車をこれから買い換えたい、あるいはあまり車に興味がない、という人には、巷に出ている月刊誌の批評の方をお奨めします。
草思社
間違いだらけのクルマ選び―全車種徹底批評〈00年下期版〉 間違いだらけのクルマ選び―全車種徹底批評 (2000年版) 間違いだらけの外国車選び―全車種徹底批評〈’98‐’99年版〉 間違いだらけのクルマ選び〈02年夏版〉―車種別徹底批評 間違いだらけのクルマ選び―全車種徹底批評〈’93年版〉
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