「できねえってのはやる気がないことだ!」・・・技術者としての誇り!
「できねえってのはやる気がないことだ!」
主人公の台詞に技術者の魂を感じました。スバル360という車は未だマイカーを持つ事が庶民にとって高嶺の花であった時代、
つまり「いつかはクラウン」が一家のお父さんたちの合言葉だった時代にコンパクト・ファミリーカーとして誕生した車だと聞いています。
不祥事隠しが問題となっている現代の自動車メーカー各社は、もう一度原点に立ち返ってこの主人公のように技術者(開発者)としての気概と誇りを取り戻して欲しいものです。
持てるものなら持ってみたい車
スバル360、、小さな車の魅力を凝縮したような車だと思う。
この車が好きな人には、たまらない一冊ではないだろうか。
てんとう虫が走っていくラストなど、感慨深くなる。
働くにっぽんのおとーさん、いやおにーさんも、カッコイイ!
私はてんとう虫ことスバル360が大好き。カワイイー。 (息子のミニカーから譲り受けて、ええ、決してとりあげてはいませんことよ。 自分のものにしちゃって、”マイてんとう虫”を机に飾っています。)そんなスバル360が、あの「プロジェクトX」で放映されていたとは。 情報を入手したものの、いかんせん我が家のデッキは今瀕死の状態。 下手をするとテープまでも巻き込んで自殺しかねない、予断を許さぬ状況なのである。 さっさと買い替えりゃすむ話であるが、それができりゃあ苦労はない。 諸般の事情により、とにかくスバル360の誕生秘話を見たい!の一心で、 とりあえずコミック版を買った。 ・・・泣けた。 日頃あまり目にすることのできない、働くおとーさんたち、 (いァ?語弊があるなら働く男達、でいいんだけど、ここはなんだかおとーさんたち、と表現したい。) の真剣勝負の現場を見ることができた。 かっこいい。かっこいいよー。 きっと今でも一生懸命働いてる人の姿はこんな風に輝いてるんだろうね。 過酷な条件の中を工夫して工夫して、最後にクリアできた時の喜び。 一緒になって追体験させてもらいました。 戦後、GHQが航空機の製造だけでなく、研究までも禁じたこと、 今から45年前、日本の道は国道の90%が舗装されていない「悪路」だったんだ、という驚き。 軽量化への悪戦苦闘、ボディの強度アップの工夫、 ねじり棒バネが折れ続けた時はどうなることかとハラハラドキドキ、 まさにクライマックスの雨の中の新車認定試験へと突き進んでゆく程は、 一編の映画を見るよう。 彼らの情熱がこちらにも乗り移って、「ガンバレ!スバル360!!」と声援を送ってしまった。 ああ、ますますスバル360が愛しくなってしまった。 どうにかして手に入れて、私もあの”スバルサイン”をやってみたい。 読み終えた後、頭の中には「You are my sunshine」が鳴り響き、 百瀬さんの「感じの良い絵は良い品物になるんだ!」 「やる前から出来ねぇと言うのは、やる気がない証拠だ!」 という言葉をかみしめています。 素晴らしい本、 ー実話なんですよねー 読めてよかった。
宙出版
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