名作
一応ビジネスマンなのだから、ドラッカーの一冊でも、と思って手に取りました。
事例紹介は豊富で、洞察も深く、なるほどこれが最高峰の才能かと唸るばかりです。
訳も読みやすく、楽しい読み物としても良質です。
本書はドラッカー理論の主流から少し外して位置する本
本書はドラッカーの『現代の経営』そして大著『マネジメント』、『経営者の条件』、『創造する経営者』(内容は彼の事業戦略論)と言う主流の著作からすると少し外れて位置する本である。
よって、いきなり本書を読んで「ドラッカーがこう述べている」と始めてしまうとドラッカーの読者から、「理解不足」との評価をされてしまうので、ご注意されたい。
私は、出来れば先述の4冊に加えて、『企業とは何か』も併せて読まれた上で、本書の評価をされることをご提案いたします。
ドラッカーの雄大な頭脳がとても同じ「一人の人間」が持っている物とは思えなくなります。彼はアインシュタイン同等に凄い!
イノベーションの座右の書
ドラッカーの本はどれも唸らせるものが多いが、この本はそのなかでもずば抜けている。何度も読み返し、自分のDNAとすべきだろう。
社会の見方が変わった。
本書のタイトルは専門的で扱っている内容は狭い範囲のような気がしていた。しかし実際読んでみるとそれまでの認識がガラリと変わった。特に強く感じたことが三つあり1)イノベーションに関して全く無知であったこと2)イノベーションに関してかなり間違った認識であったこと3)多くの日本経済不況論の著書が出版されているが本書こそが日本経済に必要では?と感じたことです。3)に関しては重要で本書は意外にもアメリカ経済とヨーロッパ経済の雇用人口に関する対比から始まります。ヨーロッパが雇用を減少させる中でアメリカは雇用を増加させてきたという。その要因は中小企業の活性化によるものだという。経済活性には大企業よりむしろ中小企業に焦点を当てるべきではと考えさせられました。また、相当深く広くイノベーションに関して分析されておりここまで認識のギャップがあったのには驚きました。事業を起こそうとしている方には事業計画を修正できる名著だと思います。
A must book for Entrepreneurs !
最近、「起業家養成コース」と名のつく社会人向けの講座が大学などで開講されたり、「会社を興して起業家になる」という類の書籍がたくさん出版されるようになりました。しかしながら、その中身はというと、残念ながら従来の競争戦略論の単純な焼き直しや会社設立に必要とされる一般的な法律知識の解説など、ベンチャーを目指す人に本当に必要な情報はほとんどないのが現状です。 また、ベンチャー研究の分野で高い評価を得ている日本の研究書でも、起業家の性格のタイプや学歴など、起業を目論む実務家にとっては、「そんなこと言われても、どうしようもないよ」という事柄に多くのページが割かれています。 それに対してこの本は、起業家の戦略と実務、原理と行動について他のどの本からも得られないインスピレーションを与えてくれました。
ダイヤモンド社
[新訳]新しい現実 政治、経済、ビジネス、社会、世界観はどう変わるか (ドラッカー選書) 未来への決断―大転換期のサバイバル・マニュアル すでに起こった未来―変化を読む眼 イノベーターの条件―社会の絆をいかに創造するか (はじめて読むドラッカー (社会編)) 明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命
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